フィラリアの予防方法についてもう少し詳しく書きます。
実は・・・
フィラリアの薬は「予防薬」ではなく「駆除薬」なのです!
〇フィラリア薬は、犬の体内に入って約1か月以内の幼虫にしか効かない。
それ以上成長した幼虫を駆除することはできない。成虫も駆除はできない。
〇フィラリアの薬が効いているのは1日だけ。
〇ミクロフィラリアは駆除してしまう。
飲ませたら今後の感染を防いでくれるのではなく、
飲ませた日からさかのぼって1か月以内に感染したフィラリアの幼虫を駆除してくれる。
これを毎月繰り返すことによってフィラリアの幼虫が心臓に到達するのを防いでいるのです!
したがって、フィラリアの予防期間は、
感染シーズンが始まってから1か月後から開始
感染シーズンが終わってから1か月後に終了
となります。
「感染シーズン=蚊の体内でフィラリアの幼虫が感染力を持っている期間」
フィラリアの幼虫が感染力を持っている期間には気温が大きく関わってきており、
その算出方法にHDU「Heartworm
Development Unit」という考えかたがあります。
1日HDU=(1日の最高気温+最低気温)÷2-14
※マイナスの場合は0とする。
〇1日HDUを足していって、130を超えた日=感染シーズン開始
〇直近30日の合計HDUが130を切った日=感染シーズン終了
ちょっと複雑ですが、要するに暖かい日がしばらく続けば開始、寒い日がしばらく続けば終了というわけですね。
ということで、感染シーズンは地域によって違い、沖縄では長く、北海道では短い、ということになります。